これによって、音質の低い「買い切りMP3音源」はもう聴かなくなるかも...と思った日もありました。
しかし、ウォークマンA100が我が家に来てくれた事によって、状況は一変し、買い切りMP3音源が鮮やかに蘇っています!!
買い切りMP3音源を大躍進させる「DSEE Ultimate」
ウォークマンA100は、ソニー純正のウォークマン音楽アプリ「W.ミュージック」というのがプリインストールされているのですが、これを使うと、音質設定にある「DSEE Ultimate」が使えるのです(Amazon Music HDに対しては無視されるのは確認してます ※本日時点)。
これは、スペック上、標準の音質の音源を「最大32bit(24bitではない!!)/192KHz」のハイレゾ音源相当の音質にアップグレードするというものです。
これ、実は心から期待してる機能なんで、軽々に効果があるか無いかを判断しないで、何日間も自分なりにテストしてました。
そこで自分が出した結論は「使う価値がある!!」でしたので、いったん今回記事にさせて頂きます。
買い切りのMP3音源が、おそらく、ハイレゾ(Ultra HD)までは行かないまでも、録音設備が平凡なスタジオで収録した非圧縮CD曲(HD)の背中が見えるところまでは行くかな?というところです。
DSEE Ultimateの効き目について
具体的にDSEE Ultimateの効き目なのですが、まず、断っておきたいのは、映像と違って、音というのは人によって聴こえているものが違うので、体調や個人差によってかなり異なる事がある、という事です。
それを踏まえた上で「私にはこう伝わった」という話になる事をご了承下さい。
買い切りMP3音源ですが、いつものように「ソース・ダイレクト」で聴いても、ウォークマンA100ならば十分に高音質なので、これでいいやというのもアリです。
決して、買い切りMP3音源が汚くて、DSEE Ultimateが綺麗という、極端な違いを発見したわけではない事も、前置きとしてご承知下さい。
DSEE Ultimateの効き目は、一言で言うと「1段階上のイヤホンに買い替えた」感じの効果となります。
まず、ソースダイレクトで気が付くのが、演奏とボーカルが団子のように同じようにまとまって聴こえて来ることです。
低音と高音も混ざるので、こもったような感じになります。
ただこれが聴きやすいのだという方も必ずいらっしゃるはずなので、音は語るのが本当に無理あるくらい難しいです。
それはそれとして、じゃあ、DSEE UltimateをONにするとどうなるか。
演奏が後ろに下がり、ボーカルとの距離感が出てきます。
このあたりの距離感は、良いイヤホンを買うと出てくる効果なので、ソニーはそれをソフトウェアの力で再現しようとしているのだな?と思われます。
ただ、曲にもよるのですが、DSEE Ultimateを使った時は、イヤホンもハイレゾ対応型のものを使わないと逆効果になる部分がありそうです。
最初からハイレゾ(Ultra HD)や、非圧縮CD音源(HD)として生まれた曲は、イヤホンがハイレゾだろうがそうじゃなかろうが良いのですが、DSEE Ultimateをかけて高音質化した曲は、どうもハイレゾイヤホンじゃないと、ソフトウェアでの変形が悪影響を出しているのか(?)高音が耳に刺さりやすい感じです。
MDR-EX650APで確認してたのですが、ソースダイレクトは長時間聴いていても疲れないけど、DSEE Ultimateは音に距離感(立体感)が現れ、こもった感じも晴れたのと引き換えに、高音が耳障りになる時がありました。
もともとソニーは「DSEE Ultimateを使うなら、イヤホンもハイレゾ対応だぞ」と教えてくれているので、それに反した環境で文句を言うものではありませんが、自然なハイレゾではないので、環境はよりピーキーになるのは確かです。
ただそれを差し引いても、DSEE Ultimateは効果がハッキリとあり、買い切りMP3音源でも、Amazon Music HDで言う所の「HD」音源のいくつかにはは迫るかも知れない、というところです。
Amazon Music HDがおかしくなった時に備えよう
今は本当にAmazon Music HDは、生きた神の一柱として崇め奉るくらい感謝しまくりですが、一生、このサービスに依存出来れば良いのですが、そうはならないだろうなという予感があります。
特に民間のすごいサービスってのは、「最初は生きる神のようなサービスだけど、そろそろ人が依存した頃を見計らって、はしごを外して来る」というのが常識です。
Amazon Music HDはあまりにも凄すぎて、これがずっと続くものなのか不安がハンパじゃないです。
どう転んでも絶対に大丈夫な、買い切り音源も合わせて続けていかなければならないなと思いを新たにしています。