2021年6月26日土曜日

ソニーWF-1000XM4の音質について(エイジングされてないので今後もっと良くなるはず)

前回(前回の記事はこちらです)に引き続いて、いよいよ肝心の音質についてです。

一晩じっくりと聴いて色々と分かって来ました。

ちなみに、これはまだイヤホンが一番ダメな新品のエイジングも終わって無い第一印象です。

今後どんどん良くなると思います!!


音は清らかで美しい!!

ウォークマンA100で聴いています。

全体的に、ソニーWF-1000XM4ですが、音がとにかく聴きやすくて清らかで美しいです。

私の耳は自分でも厄介に感じるくらい神経質なのですが、このイヤホンは確かに先行レビューして下さっていた方々が絶賛しているだけあるな、さすがだな、という感じです。

とにかく、ボリュームを上げても「うるさい」「耳障り」という事がなく、どこまでも澄んでいて綺麗です。

ソニーが無欲でリスナーに優しい音作りをしたんだなぁ、と、ソニーのプロ魂に感心させられます。

音響機材を買ったら必ず最初に聴く、アンジェラ・アキさんの「レクイエム」で大体の傾向をつかみ、色々な楽曲を聴いて行きました。

今回はAmazon Music HDのみですが、ソニーのW.ミュージックも後から聴きたいと思います。


↑とにかく音が美しい、聴きやすいというのが、強く印象に残ります。

ボリュームを上げても、全く耳に障らない。

音質は違うのですが、この「耳に優しい」という傾向は、高性能オーディオ製品の矜持というところです。

本当にビックリするくらい音が清らかで、ワイヤレスって今ここまで来ているのか!!と驚きます。


ウォークマンA100では、ワイヤレスそのものが若干役者不足かも...

とにかく音が美しくて澄んでいて、聴きやすい。

ただ、ちょっと力強さには欠ける傾向があるかなというところ。

スマホでは気にならないかも知れませんが、フルデジタルアンプS-Master HXを通して有線イヤホンを轟かせるウォークマンで使うと、物足りないというか、 「あれっ、いつもの感動が来ないな...」という部分はあります。

なんかこう、あえて陳腐な言い方を許して頂ければ「3万3000円もするのに、その割の音ではないな」というのはどうしてもありますね。

これは、WF-1000XM4がどうこうじゃなくて、ワイヤレスそのものが、ウォークマンA100から見たら役者不足なのかもという印象です。


↑音は掛け値なしに美しいのは確かなのですが、MDR-EX155、MDR-EX650AP、XBA-N3と、新しい有線イヤホンを増強するたびに巻き起こったすさまじい感動の渦が、今回は少し緩まったかなというところ。

高音は若干軽さはあるものの澄んでいて美しいのですが、全体的にメラメラ来るエネルギーみたいなのが薄く、なんかこう、もうワンパン欲しい感じです。


あえて、有線イヤホンと比較してみる

あえて有線イヤホンと比較しますが、最初からWF-1000XM4は不利なので、決してこの素晴らしいワイヤレスイヤホンをおとしめる目的はないです。

まず、XBA-N3ですが、有線の中でも名作と言われる逸品だけあり、正直、WF-1000XM4では相手にはならないです。

XBA-N3で感じた、涙が流れるような激しい感動は巻き起こらないです。

聴いていて心臓がドキドキして来る事もない、が、これはXBA-N3があまりにも次元が違うのと、ウォークマンA100の実力を遺憾なく発揮してる相乗効果もあって、ワイヤレス全体が相手にならないのです。

ただ、実売価格は、何とWF-1000XM4の方が高いのだ...このお金で丸々とXBA-N3が買えると思うと悶絶する所ではあります。


↑さすがに、XBA-N3と比べるのは無理があるので、では、5000円(今は値上がりして7000円...)台のMDR-EX650APと比べたらどうか。

MDR-EX650APも、音に関してはとても優れているのですが、これハイレゾ対応ではないタイプなんで、さすがにハイレゾ対応のWF-1000XM4の方が良いかも...と思ったんですが、ここで大きな誤算が。

まず、音楽プレイヤーがウォークマンなのだ、という所で、ワイヤレスと有線では劇的な差がつきます。

最強の方式である有線で、最高の音を出すため、ソニーが鬼になって仕上げた高性能な音楽専用機(android汎用機としても優秀なのだけど)であるウォークマン。

くどいけど、高分子コンデンサー5機を搭載した「S-Master HX」を通して音が出て来る、この威力は知ってるつもりでしたが、想像以上に凄い。

Ultra HD(ハイレゾ)の中でも、さらに最高スペックの「スターウォーズ」のアルバムを聴いたのですが、正直、ハイレゾ対応のWF-1000XM4より、ハイレゾじゃない有線のMDR-EX650APの方が感動します。

力強さに明らかな差があり、MDR-EX650APだと「おおおおっ!!」となる部分が、ワイヤレス・ハイレゾのLDACだと、綺麗なんだけど、盛り上がらねーーーー(涙)って感じ。

ただし、MDR-EX650APは、エイジングが済んで、新品時よりもずっと音が良くなった(設計した性能が出るようになった)ので、昨日パっと買ったばかりのWF-1000XM4はより不利だったかも...今後はどんどん良くなるとは思います。


ワイヤレス派はウォークマン買わない方が良いかも

まだ気が早いですが、多分、間違いなく、ワイヤレスでは有線の相手にはならない気がします。

特に、有線が鬼のように強くなるウォークマンだと、スマホでは考えられないくらい差がつきます。

ソニー自慢のハイレゾ伝送「LDAC」でようやく、非ハイレゾの有線と一進一退みたいな所なので、ああそうなのか...という感じ。

ただ、これは極端な比較だというのはご承知ください。

ワイヤレスの利便性は有線ではかなわないくらい優れたものだし、このWF-1000XM4は、有線しかもウォークマンとの組み合わせだと不利なだけで、この製品そのものは素晴らしく美しい音です。

綺麗な音を聴きたい、ワイヤレスで美しい音を!!そうなったら、WF-1000XM4は絶対に買いです。

ただ、WF-1000XM4どうこうではなく、ワイヤレスそのものが、ウォークマンのハイレベルな実力は引き出せないので、そこだけは注意、ということです。